女王蜂の生命力の源 「R物質」
ローヤルゼリーには、ビタミンやミネラル、アミノ酸など様々な栄養物質が含まれています。
これらの栄養物質はほとんど全てが解明されているのですが、実は未だ発見されていない物質があるのではないかという説もあります。
それは、今分かっている物質だけでは、「女王蜂が働き蜂の40倍の寿命、3倍の体長である」という現象の説明が付かないからです。
そして、その物質は1950年代にローヤルゼリー（Royal Jelly）のRを取って「R物質」とドクール博士によって命名されました。
今日までその正体は完全に明らかになってはいませんが、世界中の科学者がR物質の正体を突き止めようと研究を続けています。
「R物質」の正体とは？
R物質については解明には至っていませんが、現在考えられているR物質の正体について紹介します。
・R物質はデセン酸？
デセン酸は不飽和脂肪酸の一種で、自然界では、ローヤルゼリーにしか含まれない特有成分と言われており、生活習慣病などをサポートする役割があります。
デセン酸には、血糖値を下げるインスリン様作用、血中のコレステロール低下作用、女性ホルモンのバランスを整えるといった機能があると言われています。
しかしデセン酸の成分に関しては、まだ十分に解明されていないことが多く、デセン酸を研究すればローヤルゼリーがヒトに与える成分がさらに化学的に説明できるのではないかと考えられています。
（デセン酸に関しての詳しい情報はこちらのページに詳しく解説させて頂いています。）
・R物質はアピシン？
アピシンはローヤルゼリーに含まれる糖タンパク質の一種で、細胞分裂を助けて細胞の死滅を防ぐ役割があります。
近年の研究では、アピシンという成分が女王蜂の成長に大きく関わることが分かってきており、アピシンこそが人類が追い求めてきたR物質だと言う人もいます。
・そもそもR物質は単一の化学物質ではない？
そもそもR物質は、単一の化学物質ではないと言う説もあります。
つまり、2種類以上の栄養素や化学物質がお互いに影響を与える結果、ローヤルゼリーの優れた成分が現れるのだと言うのです。
ローヤルゼリーには、単一の時よりも他の物質と一緒に存在することで、高い成果を示す補酵素のような役割を持った栄養素がたくさん含まれています。
50年以上に渡って、科学者が探し続けてきたR物質とは、ローヤルゼリーに含まれている数十種類の栄養素すべてを表しているのかもしれません。
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ローヤルゼリーと人間との長い歴史
ローヤルゼリーらしきものが初めて文献に記されたのは、紀元前古代ローマのアリストテレスの書物においてでした。
つまりローヤルゼリーと人間との歴史は2000年以上も続いていることになります。
その長い年月のなかで、危篤状態のローマ法王の命を救ったことで有名になったりといったきっかけで、そのパワーが世界中で認められるようになり、たくさんの方に愛用されるとともに、成分についても多くの研究が重ねられています。
必須アミノ酸や非必須アミノ酸、糖類、ビタミン類やミネラルのほか、特有成分のデセン酸といった含有成分が続々と発見されることで、それぞれがローヤルゼリーの服用者にもたらす美容・健康面での影響が解明されていきました。
ですが、全成分が解明されたわけではなく、未解明の成分・R物質が新たに明らかになる可能性があります。
女王蜂の体をつくりあげる成分とは？
女王蜂も働き蜂も、もとは同じ幼虫の個体です。
女王蜂は、ローヤルゼリーを食餌として与えられることでほかの蜂よりも3倍大きく、40倍も長生きし、その間1日に約1000個もの卵を産み続ける体へと成長します。
つまりローヤルゼリーにはそれだけの高栄養があるということですが、女王蜂足らしめる成分はそのなかでも「ロイヤラクチン」というアミノ酸であることが分かっています。
これを証明するものとして、ロイヤラクチンをショウジョウバエに与えたところ、女王蜂と同じような体格、特徴を持つ女王バエになった、という実験報告があります。
生ローヤルゼリーは高温に弱く劣化しやすいのが特徴ですが、そのような環境においた、つまり劣化したローヤルゼリーでは抗疲労効果も弱まり、これを幼虫に与えても女王蜂にはなりません。
そこで、新鮮なローヤルゼリーと、劣化したローヤルゼリーでどの成分が喪失されているのかを調べたところ、なくなっていたのがロイヤラクチンだったのです。
ロイヤラクチンは、ローヤルゼリーの栄養価にも影響することが分かります。
人間と蜂とではもちろん生態が異なり、摂取の結果が同じになるというわけではありませんが、ローヤルゼリーによって命を救われたというローマ法王をはじめ、その成分の持つパワーによって美容や健康を実感している方はたくさんいます。
その秘密がR物質に由来するのかどうか気になるところですが、既に解明されているデセン酸やアピシン、さらには豊富なビタミンやミネラルなどすべての栄養に力がたっぷりと詰まっていて、総合的なサポートがあることは間違いありません。
自分の不調に役立つものかどうか試してみる価値があると言えます。
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「R物質…に関して」・・・みんなの質問
R物質という可能性に着眼した研究者は誰ですか？
R物質という呼び名は、ドクール博士という研究者によって1950年代に命名されました。
ローヤルゼリー(Royal Jelly)という言葉の頭文字から、こう呼ぶようになったそうです。
R物質については何十年も研究され続け、諸説もたくさんあります。
ローヤルゼリーの品質を評価するための１つの基準となっている、社団法人ローヤルゼリー公正取引協会のホームページでは各種研究が紹介されていますので、そちらを参考にしてもいいですね。
R物質は人工的に作る事ができるのですか？
R物質は未知なる可能性を秘めた栄養素となっている物質でありますから、人工的につくりだすことはできません。
それ自体が単体なのか、それとも複数なのか・・・まだまだ研究が必要なのです。
R物質以外にも特別な成分はあるのですか？
R物質は、ローヤルゼリーがもつ成分の中でも特有成分となり、他にもデセン酸・ビオプテリン・有機酸・ヌクレオチドといった成分があります。
極端に安いローヤルゼリーは品質はもちろん鮮度も不明ですから、これらの成分もどうなっているのかあまり期待できないといえます。
また、なかには抗生物質や農薬を使っているのもありますので、購入する際には気をつけたいもの。
社団法人ローヤルゼリー公正取引協会が発行する認定シールを付けている製品なら安心です。
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