ローヤルゼリーとプロポリスの違い｜３つのポイントとは？

プロポリスとの違い

プロポリスと比較することで、「女王蜂の特別食」についてさらに詳しく理解することができます。
このページでは３つの観点から比較してみました。

１、何から出来ているのか？
ローヤルゼリーは、働き蜂の体液です。働き蜂は花粉や花の蜜を食べ、体内で酵素により分解、合成して作り出しています。
これに対してプロポリスは植物の樹脂を集めて、ミツバチの唾液を混ぜているものです。

２、何に役立っているのか？
ローヤルゼリーは、女王蜂の栄養食です。女王蜂が生きていくための食事として役立っています。女王蜂は生まれたときから、ずっとこの特別食を食べ続けて、栄養とエネルギー源としています。ですから、豊富な栄養素が補給され、他のみつばちより体の大きさは2～3倍、寿命は30～40倍になり、より若々しく活動的な毎日を送ることが出来ているのです。
（ローヤルゼリーに含まれる栄養素に関しては、こちらのページに詳しく説明していますので、ご参考下さい。）

これに対してプロポリスは巣をつくるための強化材として活用されています。ですから、プロポリスを塗ることで傷が早く治ったりします。
さらにプロポリスは殺菌のために活用されています。ミツバチはこれを体に塗りつけることによって、バイ菌から体を守っています。

３、含まれている成分の違い
ローヤルゼリーにはアミノ酸を始め、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。また特有の成分であるデセン酸という脂肪酸が含まれており、この含有量により、品質が変わってきます。
これに対してプロポリスはフラボノイドという成分が主成分で、それ以外にはビタミン類が主に含まれています。

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ローヤルゼリーとプロポリスの違いをもっと知るために、それぞれの歴史を比較してみましょう。

ローヤルゼリーの歴史、成分とその恩恵

人間とミツバチの歴史ははるか紀元前6000年頃の壁画にまで遡りますが、ローヤルゼリーとして初めて確認できるのは、今から2400年前、アリストテレスの文献の中の記述に登場しています。

「クレオパトラの美貌維持にも使われていた」「名探偵・シャーロックホームズがローヤルゼリーの研究をしていた」といった逸話もありますが、世界中にローヤルゼリーの名を知らしめたのは、1954年、危篤に陥ったローマ法王がローヤルゼリーによって奇跡的に回復し、その素晴らしさを演説した出来事といえるでしょう。

このような歴史のあるローヤルゼリーは、働き蜂が食べた花の蜜や花粉に咽頭腺から分泌する成分が混ざってできたものであり、そもそも女王蜂のための食事として作られています。

女王蜂も、生まれたときにはミツバチと同じ個体であり、成長の過程で女王蜂を女王蜂足らしめるのが、その食事であるローヤルゼリーです。
それを裏付けるように、ローヤルゼリーには、分かっているだけでも40種余りの栄養分が含まれます。

タンパク質、炭水化物、脂質の3大栄養素をはじめ、現代人に不足しがちなビタミンやミネラルの種類も豊富です。
自然界ではローヤルゼリーにしか含まれていない「デセン酸」の存在も特徴的ですね。

ローヤルゼリーは、肌や美容面での悩み、50代の女性を中心に辛い症状をもたらす更年期の方、生活習慣病、冷え性や免疫力の低下に悩む方の健康維持に役立ちます。

プロポリスの歴史、成分とその恩恵

プロポリスの歴史も古く、紀元前2500年前の古代アッシリアに遡ります。
当時から傷や炎症の薬として用いられていたプロポリスは、のちのペニシリンの登場によって一時期研究が下火となりましたが、のちに自然由来の安全性と高い効能で再び注目されるようになります。

働き蜂の唾液と樹液が混ざったものであるプロポリスは、蜂の巣の塗料として作られるもので、抗菌作用が強く外界のバクテリアやウィルスから巣や蜂をを守る役割があります。
ごく微量しか作られないため、ローヤルゼリーと同様に希少性の高い物質です。

プロポリスは、香り付けの食品添加物として用いられる桂皮酸誘導体と、ポリフェノールのひとつ・フラボノイドが主成分となり、そのほか複数のビタミン・ミネラルが含まれます。
原料となる植物が違えばその成分も異なってくるため、原産地によって含まれる栄養は少しずつ変わっています。

その抗菌・殺菌・抗ウィルス作用から、やけどや切り傷、口内炎といった外傷・炎症や、胃炎・関節炎・気管支炎など臓器の炎症治癒を促進します。

これらをまとめると、

１、ローヤルゼリー・・・健康維持や若々しさを保つために役立つ
２、プロポリス・・・殺菌や抗菌に役立つ

ということになります。

また歴史をさかのぼっても、それぞれの間にこのような使い分けがあったということが良く分かりますね。